【Letter from...】@simonerocha_
"「叫び、泣き、笑い、死、そして誘惑」
ショーは完璧と進歩の狭間で幕を開ける。
このコレクションは、カーネーションという花からインスピレーションを受けている。
カーネーションは、甘い香りを持つ花で、男性がフォーマルなイベントでジャケットのボタンホールに挿して身につけることが多い。たとえば、「すべての男性がボタンホールにカーネーションを挿していた」というように。
甘く、しかし風刺的なコレクションだ。
恐怖、楽しさ、コントロールが織り交ぜられたデザイン。
ティンセル(飾り)で覆われたツインセットや装飾された胸元が特徴的だ。
このコレクションは、男女の関係や不安、誘惑、そして欺瞞を暴露している。
「つつきたくなる、からかいたくなる、喜ばせたくなる」
ありがとう、Genieve Figgies "
以上が、Simone Rochaの最新SS25コレクションのノートを訳したもの。人々の感情や内面の複雑さを探求しながら、ファッションに対するユーモアと風刺を効かせたSimone Rocha SS25ショーをプレイバック!
華やかなチュチュ姿のバレリーナが上からサッとコートを羽織ったかのようなスタイルが印象的。
ニーハイのリブソックスにはビジューのカーネーションがあしらわれている。
ふっくらと丸みを帯びたデニムジャケットもウエストラインがシェイプされ、ビジューで強調されている。
今シーズンもメンズウェアが登場。
ボリューミーなポケットにもフリルが施され、ペールピンクスタイルの中にこちらもソックスのビジューがキラリ。
ホワイトのシアージャケットの両胸元に透けて見える大輪のカーネーション。
カーネーションは胸元だけでなくスカートの下腹部にも。
bagのポケットにもいっぱいのカーネーションが。
こちらのシアードレスの胸元にもカーネーションが詰まっている。
シアーなバレエシューズもかわいい!
シューズと言えば、SimoneのCROCSはSS25でも健在。
パールにフラワービジューがSimoneらしい。
前述のコレクションノートでも触れたように、Simoneと同じく、アイルランド出身アーティスト・Genieve Figgiesが描いたユーモラスなアートがプリントされたアイテムが目を惹いた。
Lady with a Bird (2013) by Genieve Figgies
過去のコレクションにおいても Simone Rocha のシグネチャーでもあった、リボン "BOWS" が後半まであまり見られず、彼女自身が長年愛するモチーフである花・カーネーションがメインとなった。
様々な欲求を喚起させるデザインの数々は、Simone Rocha らしい美学と共に遊び心あるディテールが感じられ、変化を恐れずに柔軟に創作に向き合い挑戦する姿勢が、彼女のコレクションをさらに魅力的にしていた。
translate&word/ @yurina_lily