【Letter from...】@simonerocha_
先月末にパリで開催されたオートクチュールウィークで "Jean Paul Gaultier"のゲストデザイナーを務めたSimone Rocha 。称賛を受けて間も無いロンドンファッションウィークで披露した Simone Rocha AW24 コレクション "The Wake" をプレイバック。
昨年9月に発表した SS24コレクションの『ドレスリハーサル』、そしてGaultierのクチュールで『The Procession』を披露し、三部作の最終章となる『The Wake』のランウェイショーをロンドンの中でも最も古い歴史を持つ、聖バーソロミューザグレート教会で行った。
ダークなムードが漂う黒を基調とした今コレクションは、19世紀のイギリスを統治したヴィクトリア女王が最愛の夫のアルバート公の死後、終世(40年間)着続けた喪服のアーカイブの数々から着想。
特に「コルセット」はヌーディーなカラートーンのチュールやナイロンのウインドブレーカーなど幅広くにもレイヤードされ、三部作全てに一貫して取り入れられた。
同時にCrocsとのコラボレーション第二弾も発表された。
体をすっぽりと覆うようなボリューミーなサテンのケープ付きのドレスやバラクラバにも、シグネチャーである「リボン」や「ガラスビーズ」が。
23SSからスタートしたメンズウェアでは、肩のあたりや膝下ソックスに施された「ガラスビーズ」や「フェイクファー」がアクセントとなっていた。
特に目を引いたのがこの犬たち。
小脇に抱えられた黒い犬のぬいぐるみは赤い目をしており、「チャーチグリム(墓守犬)」と言って墓荒らしから墓を守ったり、私達の最期の時行くべきところへ連れて行ってくれる幽霊のような、そして妖精のような役割の犬だという。
シルバーに輝くCrocsには大粒のパールが。
晩年、喪に服したヴィクトリア女王がまたアルバート公と再会するまでの物語を決して悲しみだけではなく、華やかに美しく「葬送」として甦らせることでこの三部作は幕を閉じた。
そして、また新たな Simone Rocha のチャプターが始まる。
Simone Rocha AW24
Catwalk shot by Ben Broomfield
The third part of a Triptych
Starting with SS24 "The Dress Rehearsal" Then "The Procession" Couture with Gaultier And now the final piece "The Wake"
A proposition
Exploring the mourning dress of Queen Victoria
Preserved garments
Reliving and rebreathing
Perverse intention and intersection of ideas